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2021スーパーGT 第3戦@鈴鹿

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2021年 SUPER GT第3戦鈴鹿 予選レポート

 

■シーズン最高位となる予選4番手を獲得!

 

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染再拡大の影響を受け、開催が延期されていたSUPER GTシリーズ第3戦鈴鹿大会。本来であれば、真夏の暑さも手強い敵と言える季節だが、予選日は終日曇天のままで、時折霧雨が降る天気となった。そんな中、KONDO RACINGは今シーズン初となるQ2進出を果たし、4番手の好位置でアタックを終えている。

 

 

 

 

 

予選日前日。搬入日を迎えた鈴鹿は、局所的に猛烈な雨が幾度となく降り続けるなど、不安定な天候に見舞われた。この影響もあり、予選日もこの季節としては26〜27度という低い数値を刻むことになる。まず、公式練習が午前9時スタート。気温26度、路面温度28度というコンディションの中、GT300クラスとの混走時にNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのドライブを高星明誠選手が担当し、早速手応えある走りを見せていた。また、高星選手は14周目に1分47秒751の自己ベストタイムをマーク、16周を走り終えて佐々木大樹選手へとスイッチした。一方の佐々木選手も周回数を重ね、混走を終了。その後、GT300クラス専有走行に続いて行われたGT500クラスの専有走行にも出走し、アタックシミュレーションとして1分46秒009の好タイムをマーク。3番手につけて、午後からのノックアウト予選に弾みをつけた。

 

 

 

 

 

午後2時30分から始まったノックアウト予選。まずGT300クラスのQ1がスタート。その後、午後3時3分にGT500クラスのQ1が幕を開ける。気温27度、路面温度31度と午前中のセッションより少し温度が上昇する中、アタック担当の佐々木選手がコースへと向かった。タイヤにしっかりと熱を入れ、満を持してアタック。刻んだタイムは1分45秒727となり、3番手の結果を残して今季初となるQ1突破を実現させた。

 

 

続くQ2には高星選手が出走。上空はやや明るさをましていたが、路気温はQ1とほぼ変わらず。その中で計測3周目のアタックに賭けた高星選手は1分45秒861のベストタイムをマーク。総合4位、日産勢としては2番手となるポジションを手にした。明日の決勝ではより高みを目指し、表彰台を強く意識した戦いを繰り広げることになる。

 

 

 

<近藤真彦監督のコメント>

今回サーキット入りしてから、ドライバーのふたりが周りの状況を見極める中で、なんとなくうちのチームはいい予選ができるのではないかということを僕に話してきたんです。僕もそれを聞いて、今回は行けるのではという期待が膨らみました。(佐々木)大樹は『うまくいけば予選3位くらいになれますよ』って朝から言ってたんです。そしたら朝の公式練習でもいい結果だったし。そこで予選も自信を持ってふたりに行かせました。まぁ結果としては目一杯のところまで来たっていう感じです。(予選3番手の)ニスモ(23号車)とも0.1秒差だったしね。GT-R勢としてはトップ争いすることができたので良かったと思います。あとは明日の決勝ですね。まずはとにかく表彰台に乗って、シーズンを折り返したいと思っています。チームとしても一番いい戦いができるのではないでしょうか。条件が揃えばドライバーふたりもしっかりと走ってくれるということがわかったし、チームのスタッフのモチベーションも上がっています。明日の結果が大事なのはもちろんですが、今日の予選終了までのことは出来すぎるくらい良かったです。

 

 

 

 

 

 

<高星明誠選手のコメント>

正直ここまで速さがあるとは思っていませんでした。『鈴鹿は速い』と思っていましたが、ここまでやれるとは思っていませんでした。朝からいい流れが出来たし、その流れで予選では佐々木選手がQ1を突破してくれて3番手になり、僕もいい刺激をもらいました。プレッシャーの中でもいい走りができましたので、良かったと思います。担当したQ2では、クルマのバランスも含めて特に不満もなかったし、いいアタックになりました。レースはドライだとうれしいですね。レインに関しては、いろいろ新しいものを持ち込んでいる分、”未確定”な要素があるんです。それがうまく機能するのかという問題があるので、できれば調子が良かったドライコンディションで戦いたいですね。

 

 

 

 

 

 

<佐々木大樹選手のコメント>

鈴鹿は冬のテストの時点から調子が良かったんです。なので自分たちも自信を持っていました。冬のテストから当然進化もしているし、自分たちが持っているいいものが見つかっているので、そういう意味では今日の予選でそれがしっかりと出せたというか、想定通りだったとも言えます。今回の僕たちは、想定していなくて(公式練習)3番手や(予選)4番手になったということではなくて、想定どおりの結果を出せたということだと思っています。そういうことを考えても、レースでも強い走りができると思います。たまたまのことではなく、しっかりと計算済みの結果です。もちろん、ここに限らずこの状況を他のコースでも出していきたいんですが、そこはまだチームとしてこれからやっていかなきゃいけないところです。まぁでもいい方向に行ってますね。朝の走行では雨も絡んでいたので今ひとつの部分もありましたが、きちんと流れを見ることができました。僕のQ1アタック自体悪くなかったし、日産勢でのトップも獲れたので良かったです。チームとして久しぶりにQ1を通過できたし、いい結果だったと思います。明日もしっかりとレースをしたいと思います。

 

 

 

<村田エンジニアのコメント>

今年、シーズン前の4月にメーカーテストで走っていますし、GT-Rとしてセットアップを色々と試している中で、鈴鹿に関してはなんとなくいいものが見えていました。その辺を活かしつつ今までやってきた中のものをうまくまとめ、調整を重ねてここまで来たという感じです。確かに他にもいいものがあるかもしれませんが、これまで試してきた中でまとめたものが、こういう結果になったということですね。この先はつねにこのくらいの位置で予選を終えたいです。いい位置からレースを続けることでモチベーションはもちろん、緊張感が保てるので、そういう形で一戦一戦を戦っていきたいと思います。明日は4番手からスタートが切れるので、決勝はセオリーどおりの戦いで挑むことになりますが、気になるのは天候ですね。クルマの面での心配事はないので、”当たり前の戦い”ができればいいと思います。

 

 

 

 

 

 

2021年 SUPER GT第3戦 決勝レポート

 

■GT-Rがトップ3を独占! 24号車は3位獲

 

 

 

 

 

 

 

 

8月22日、SUPER GT第3戦鈴鹿大会の決勝が行われ、予選4番手の好位置から52周の戦いに挑んだKONDO RACING。不安定な天候によって難しいコンディションとなる中、高星明誠および佐々木大樹両選手、そしてチームスタッフ全総力により3位でチェッカーを受ける結果を手に入れ、2016年以来となる表彰台に立っている。

 

 

GT-Rxヨコハマタイヤのパッケージとして参戦を続けるKONDO RACING。今シーズンは、開幕前に鈴鹿でのメーカーテストに参加し、シーズン突入後もレースデータをフィードバックしながらクルマに見合うタイヤ作りに尽力してきた。一方、第3戦鈴鹿に向けて、いい流れを味方につけることができると確信していたチームでは、シーズン前半戦の最後を飾るこの一戦でなんとしても好成績をもぎ取りたいという強い意志の下、戦いに挑むこととなった。前日のノックアウト予選では、まず佐々木選手が今シーズン初となるQ1突破に成功。続くQ2では、高星選手の手によってNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが4番手グリッドを獲得している。

 

 

 

 

 

迎えた決勝日。依然として鈴鹿サーキット上空にはどんよりとした雲が広がるも、急に強い日差しが照りつけるなど極めて不安定な状態。雨をもたらすという伊勢湾からの風が強くなり、シャワーのような霧雨が降りはじめることもあった。実際、レース中も時折雨に見舞われることもあったが、幸いドライタイヤでの戦いが実現している。

 

 

決勝前に行われたウォームアップ走行中、GT300クラス車両がコースアウトし、クラッシュ。車両の回収作業等でスケジュールが遅れ、決勝は当初の予定より10分遅れでスタート。午後2時40分、気温31度、路面温度43度と前日よりもはるかにタフなコンディションの中で52周の戦いが幕を開けた。No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのスタートドライバーは佐々木選手。フォーメーションラップ2周を経て、オープニングラップを予選順位の4番手で終えると、前方の23号車 GT-Rへと迫っていく。5周目、シケインでトップを走っていた64号車 NSX-GTがクラッシュ。これを受けてFCYが発動されたが、火災を伴うアクシデントということもあり、7周目からはセーフティカー(SC)へと切り替わった。また8周目から9周目にかけてメインストレート上ではGT500クラスとGT300クラスの隊列を整える作業が行われるなど、序盤から落ち着かない展開を迎えた。レースは11周目に入り、ようやく先導するSCのフラッシュライトが消灯。12周目にリスタートを切ると、3番手から追い上げを開始。ひたすら23号車を猛追するパフォーマンスが繰り広げられた。

 

上位陣のルーティンワークが始まったのは20周を過ぎてから。トップの16号車 NSX-GT、23号車と続く中、24号車は25周終わりでピットイン。待ち構えるスタッフが完璧なピットワークを披露し、高星選手を送り出した。タイヤに熱が入ると、コース上では激しい攻防戦を展開。1台、また1台と高星選手は逆転を果たし、見せ場を作っていく。そして30周目にもともとのポジションである4番手につくと、さらに35周目には前方の12号車 GT-Rを完全にロックオン。翌周のスプーンカーブでサイド・バイ・サイドに持ち込み、鮮やかに逆転してみせた。

 

 

 

 

 

 

レースは残り13周の時点で西コースに本降りの雨が降り出すなど、最後の最後まで波乱含みの展開に。その中で、2位を走る3号車 GT-Rとの差は20秒近く離れてはいたが、高星選手は徐々に詰め寄る一方、後続車の追い上げをシャットアウトすべく攻めの走りを続行。結果、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rは3番手でチェッカーを受け、2016年以来の表彰台を獲得した。

 

 

 

 

 

 

 

 

<近藤監督のコメント>

今回は速さだけでは勝てないことがよくわかるレースでした。うちのチームにとっても、ふたりのドライバー、エンジニア、そしてクルマとタイヤのパッケージはじめ、色んなものが揃わないといい結果を残すことは難しいというレースだったと思います。あそこまでしぶとく戦うことができるタイヤで良かったなと安堵しました。決勝前のグリッドでは多少不安を感じていたのですが、車高をアジャストしたのがいい方向に進みました。当たりでしたね。今回は、レース中の路面温度の変化が少なく、セカンドスティントを担当した高星が装着したタイヤは、グリップが良くなるとコーナースピードも上がり、クルマのダウンフォースを活かすことができるようになりました。このような相乗効果を得て戦うことができたからこそ、彼のすばらしい走りにも繋がったと思います。決勝前には、これまで思うような結果を出すことができない、という気持ちが勝っていた両選手の気持ちを奮い立たせ、送り出しました。レース中、なんとしても諦めない! という彼らの気持ちが伝わってきたので、チームスタッフのモチベーションも上がったと思います。いい戦いができました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<高星明誠選手のコメント>

今回はクルマのポテンシャルも良くて、タイヤのパフォーマンスも良かったので表彰台争いができるとは思っていました。ただ、暑くなると、思ったよりもタイヤのグリップを得ることができなくて、その点がスタートする前の不安要素のひとつでもありました。ですが、レースでは涼しくなって雨がパラついてきたところで、GT-Rとしてのポテンシャルが上がってきたし、そのタイミングで僕もパフォーマンスを示すことができて良かったです。前のクルマを抜いて3位表彰台を獲れたというのが僕にとってはうれしいことでした。このような戦いを他のサーキットでも続けられるように、チームと話を重ねてやっていきたいと思います。順位を上げて表彰台に登りたいという思いだけなので、今回それができて良かったと思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<佐々木大樹選手のコメント>

ファーストスティントも実際のポジションキープというか、3位に上がったのは64号車のこと(マシントラブルによるクラッシュ)があったからですが、そこからはちゃんとトップの集団についていけました。ただ、正直ちょっと後半は厳しい状態でした。特に近づくとエアロが抜けてしまって、その間にタイヤもタレてしまいました。一方、ピットインのタイミングは(上位争いの中で)僕たちが一番遅くなってしまったのですが、逆に後半は周りのクルマのタイヤのタレなどもあったので、もうちょっと早くピットに入れたほうが(周りと勝負ができて)良かったのかなと思います。とはいえ、高星選手が3台抜いてきてくれたので本当にいいレースだったと思います。正直ここまで想定していなかったんですが、今回自分たちが持ち込んだタイヤが路面温度に合っていましたね。それを考えると今週はいろんな意味でついていました。そういうときにしっかりと3位を獲れたのは、ミスなく戦えたことやチームの力がすごかったと思います。本当に良かったです。

 

 

 

<村野エンジニアのコメント>

この結果を残すことができて良かったです。大きな成果です。後半、高星選手が熱い走りを披露してくれましたしね。今回、上位グループの中でピットインのタイミングが周りより遅くなりましたが、チームとして最善の選択でのピットインでした。今大会のクルマとタイヤは、現状況におけるベストなパッケージだと思います。今回の戦いでクルマとして改良できる部分も見えてきました。時間もかかりますが、開発を続けることで、上位争いができる力を鈴鹿以降も出せていけたらと思います。この鈴鹿での表彰台で、シリーズの流れを変えていけたらなと思います。