BUSOU

2021スーパーGT 第4戦@もてぎ

投稿日:

 

 

 

2021年 SUPER GT第4戦もてぎ 予選レポート

 

 

■厳しい暑さの中、予選11位番手を獲得

 

 

前回の第2戦富士大会から2ヶ月半ほど。今回、栃木・ツインリンクもてぎで迎えるのは、SUPER GTシリーズ第4戦となる。実のところ、5月下旬に開催予定だった第3戦鈴鹿大会が新型コロナウイルス感染再拡大の影響を受け、延期に。その結果、第4戦がひと足先に実施されることになった。この日、強い日差しの中で実施されたノックアウト予選。KONDO RACINGはQ2進出のチャンスにかけて挑むも、残念ながらあと一歩及ばず。決勝は11番手からスタートを切ることになる。

 

 

 

レースウィーク直前、梅雨明けを迎えた関東地方は早速厳しい暑さに見舞われた。もてぎも早朝こそ薄曇りだったが、午前9時20分から始まった公式練習では、2時間ほどのセッション中にどんどん気温、路面温度ともに上昇。予選に向けてセットアップの確認や装着するタイヤの選択等、さまざまなメニューに取り組んだ。その中で、佐々木大樹選手に続き、高星明誠選手がNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rをドライブして車両をチェック。セッション後半のGT500専有走行に入ると、高星選手はチームベストタイムとなる1分39秒215をマーク。9番手に付け、午後の予選に向けていい流れを構築した。

 

 

 

午後2時15分、まずGT300クラスによるノックアウト予選Q1がスタート。この時点ですでに気温は33℃、路面温度も45℃を刻み、極めてタフなコンディションとなっている。GT500クラスのQ1は午後3時前のコースインだったが、各車通常よりも早めにピットを離れ、早速アタックの準備に入る姿が見られた。

 

 

 

No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのステアリングを握ったのは、高星選手。開幕戦に続く今シーズン2度目のアタックに挑み、タイムアップを狙う。チェッカーまで残り1分を切った時点で1分38秒876のベストタイムをマーク。7番手につける。このままQ2進出が叶うかに思われたのだが、チェッカーフラッグが振られる中でタイムアップを果たす車両が続出。一方、高星選手もアタックを続け、さらなるタイムアップを狙った。だが、惜しくもタイム更新には至らず。これにより、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rは11番手から翌日の決勝を迎えることになった。

 

 

 

<近藤真彦監督のコメント>

改善策を見出そうと、色々”動く”ことを意識しています。タイヤ開発はもちろん、クルマのセッティングもそう。そこで色々変化が見えてきたので、今は次のステップに上がるための通過点にいるような感じです。そんな中、予選は今年のレースの中で一番いいアタックを見ることができました。Q2こそ行くことはできませんでしたが、これまでは他車とのタイム差があった下位でした。でも、今回は競った上での11番手でしたからね。レースではいい戦いができるんじゃないでしょうかね。暑さに厳しい戦いになるので、タフなレースを凌ぎきってもらいたいですね。

 

 

 

<高星明誠選手のコメント>

もてぎ戦に向けてクルマのセットを変えて挑みました。またインターバルにはここでタイヤテストも行ったのですが、それを元にレースに向けてセットを変えたことが逆にいい方向にいきませんでした。今、それをテスト時のセットへと調整しながらいい方向に戻していってます。タイヤを含めて、今のところ今シーズン一番のパフォーマンスを見せられてはいますが、やっぱりウィークポイントであったところはまだ解決できていません。決勝のレースではもちろん、その先の戦いに向けてもその解決策を見つけていきたいと思います。

 

 

 

<佐々木大樹選手のコメント>

クルマの状況として、オーバーステアがひどかったですね。タイヤが新しいうちはいいんですが、ユーズドになったりロングランを行うとバランスが悪くなってしまいました。そこを改善しきれなかったことが、決勝レースに対しても不安材料としてあります。実際、予選でも悪い部分が露呈してしまったのですが、ただその点がうまく直ればレースでもいい戦い、ポジション争いができると思います。これまでの2戦よりもタイヤも進化しているし、いい方向に来ています。ここにクルマをうまくアジャストしていきたいですね。

 

 

 

<村田エンジニアのコメント>

6月前半にあったもてぎでのタイヤメーカーテストに参加し、データを取ることができました。ただ、今回はクルマのリアがナーバスな状態で。そこの調整に少し苦労しましたね。予選では、セクタータイムで見比べるといいところもあるんです。セクター1、4は良かったのですが、セクター2のS字区間でまだクルマが合わせ込めなくて……。ここでタイムを落としているのが痛いですね。正直、決勝に向けてまだ懸念材料があるので、もう少しアジャストする必要があると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年 SUPER GT第4戦 決勝レポート

 

■戦いを重ねる中で見えた課題。鈴鹿に向けて改善を目指す

7月18日、梅雨明け直後の中で迎えた第4戦もてぎは、前日同様に朝から強い日差しが容赦なく照りつける暑い一日となった。決勝レースを予選11番手からスタートしたNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R。ハイペースでの走りを披露する一方、突如として現れる不安定なクルマの動きに翻弄されることとなり、安定感を欠いた。結果、12位で戦いを終えている。

 

早朝の曇天模様もつかの間、決勝日のもてぎはまぶしい太陽の光が降り注いだ。6月にタイヤメーカーテストへ参加したKONDO RACINGは、シーズン中盤戦を視野に入れ、速さ・強さをクルマに求めることでライバルたちとの熾烈な戦いの準備を着々と進めていた。また、予選結果を受け、さらにタイヤのパフォーマンスを引き出すべくセットアップにも時間を割き、決勝に向けて改善に取り掛かった。しかしながら最終確認となるスタート前のウォームアップ走行中では、納得のいく”回答”を得られず。依然として不安要素を残る中でのスタートを迎えることになった。

 

午後1時10分、気温33℃、路面温度51℃の中、63周に渡るレースがスタート。No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rにはまず佐々木大樹選手が乗り込み、ポジションキープでオープニングラップを終える。佐々木選手は前を走る同じGT-Rの23号車に喰らいつく走りを披露。逆転のチャンスを伺うべく、アグレッシブに周回を重ねていった。だが、15周を過ぎると急激にペースが不安定になり、差も開いていく。さらに20周を過ぎには後方車両の逆転を許したことから、ライバルよりも早いタイミングとなる23周終了時点でルーティンのピットインを敢行、高星明誠選手へと交代した。その後ほぼ1周ごとに他のGT500車両も続々とピットイン、レース後半に向けて新たな攻防戦が幕を開ける。

 

31周終了の時点で、GT500全車のピットインが終了。この時14番手だったNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの前方にいたのは、やはり同じGT-Rの12号車。10秒前後の差が開いていたが、高星選手はときにトップ争い中の他車と遜色のないタイムを刻むパフォーマンスを披露し、ポジションアップの可能性を探りながら粘り強く周回を重ねていった。そんな中、41周目の130R付近でGT300車両が緊急停止。消火作業が必要となったため、FCY(フルコースイエロー)が宣言される。なお、FCY実施中は時速80km以下での走行が義務づけられ、当然追い抜きは禁止となるが、およそ5分弱でレースは再開。ところが今度は44周目のビクトリーコーナーでGT500車両とGT300車両が接触した上に、GT500車両がコースサイドにクルマを停止。これで2度目のFCYとなった。こちらも4分ほどで解除されたが、レース再開後も12号車との差を思うように詰められず、歯がゆい展開となる。その中でも、高星選手は54周目にチームベストタイムとなる1分42秒540をマークする意地を見せたが、惜しくも逆転には至らず。このまま12位でチェッカーを受けることになった。

 

続く第3戦は鈴鹿大会。当初5月開催予定だった一戦が、真夏の戦いへと延期されことにより、再びタフな戦いが予想されるのは言うまでもない。レース毎に手応えを得つつあるNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rにとっても、結果を求める戦いになりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

<近藤監督のコメント>

 

決勝の結果は12位というものですが、今回はその内容、得るものがすごくたくさんありました。もちろんセットアップ等、まだまだ足りない部分はあります。けれど、レース後半の高星のペースは良かったし、チームベストタイムも出しました。特に最後の15周くらいはトップ争いの車両と変わらない速さを見せていたし、それを考えるとこれまでにはできなかったことができるようになっているようです。もちろんレースなので結果だけ見ると物足りない状態ですが、そこから得たものをしっかりとフィードバックして、次の戦いに活かしていきたいですね。ただチームとしての問題解決に留まらず、GT-R自体のスピードも欲しいところですね。本来のGT-Rの速さが戻ってくれば、しっかりと戦えると思いますね。今回、同じヨコハマタイヤを装着する19号車のスープラがいい戦いをしたので、悔しい気持ちはあるものの嬉しい気持ちもありました。ウチもいい戦いができるよう頑張っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<高星明誠選手のコメント>

 

今回のレースに持ち込んだタイヤに関しては、すごくいい印象を持ちました。その一方でそのタイヤをしっかりと使い切れるようなセットを見つけるまでには至らなかったと思います。チームとヨコハマタイヤのスタッフとでしっかりと話し合って、明確な方向性を見出していきたいですね。この先も今日のような課題が出てくると思うので、引き続きしっかりと改善できるように取り組んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<佐々木大樹選手のコメント>

 

序盤、自分のスティントで急にラップタイムが落ちたのは、急激にタイヤのパフォーマンスが落ちてしまったからです。タイヤの内圧がすごく上がってしまいました。それまでも決してペースが良かったわけじゃないですが、悪いわけでもありませんでした。一方で、クルマのリアのバランスが悪く、結果としてタイヤへの影響が出たんだと思います。幸い、なにが悪いのかはわかったので、この先チームと改善していきます。ピットイン時には装着タイヤを変えてタイヤの内圧も調整したことで、しばらくするとペースが上がりました。ただ、なぜそうなったのかが正直わかりません。その理由がわかれば今後うまくアジャストできるようになると思います。現状、原因のわからないことが多いので、それを解明していけたらいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<村野エンジニアのコメント>

 

決勝前のウォームアップ走行でクルマの状況をチェックしたとき、予選日から出ていたリアがナーバスになる症状がまだ残っていました。正直状態はあまり良くなかったですね。かつ、タイヤがウォームアップしないという症状があったので、気になっていました。掴みきれない部分が多く、タイヤの内圧調整にも迷いが出ました。結果として内圧が上がりすぎてタイヤのタレが早かったようです。スタートからしばらくは、前のクルマと同じような速さで周回できたのですが、内圧が上がり切るとタイヤがタレてきたようです。ただ、この結果を受けて、セカンドスティントでは適正な内圧で送り出せたので、まずまずのペースを確保することができました。とはいえ、タイヤグリップを感じる中、速さが出なかったり、逆にタイヤがタレている中で速さが出たり、という不思議な状況になっていたようです。原因解明が必要ですが、一方でこれまでのレースよりはウィークポイントは減りました。とはいえ、まだ課題は残っているので引き続き分析を続けます。