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2021スーパーGT 開幕戦@岡山

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2021年 SUPER GT第1戦 予選レポート

■課題を見据え、問題解決を目指した予選に

2021年SUPER GTシリーズがスタート。岡山国際サーキットにおいて、2年ぶりに開幕戦が繰り広げられる。4月10日、まずは公式練習が行われ、午後からのノックアウト予選に挑んだKONDO RACINGは、思うようにタイムを伸ばせず15番手でアタックを終えている。

今シーズン、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rを駆るのは、チーム4年目となった高星明誠選手と2017年以来のチーム復帰となる佐々木大樹選手。ともにチームをよく知るふたりがコンビを組み、新たに迎え入れたエンジニアはじめチームスタッフともに躍進を誓ってシーズンに挑むことになった。

予選日は、午前9時45分から公式練習がスタート。気温8度、路面温度21度というやや寒さを覚える中の幕開けとなったが、穏やかな日差しに恵まれたサーキットは次第に気温、路面温度が上昇。コンディションの変化に合わせつつ、周回を重ね、午後の予選に向けていろいろと調整を繰り返した。No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rにまず乗り込んだのは、佐々木選手。オフシーズンでのテストで得たフィーリングを確認するようにコースの周回を重ね、早い段階で最終的に自己ベストタイムとなる1分20秒294をマークした。そんな中、午前10時41分にGT300車両がコース上にマシンを停止したことを受け、セッションは赤旗中断に。チームでは、このタイミングでドライバー交代を行い、GT300クラスとの混走が終了するまでの間は高星選手が走行を続けた。

GT300専有走行をはさみ、午後11時30分から10分間のGT500専有走行がスタート。引き続き高星選手がステアリングを握り、予選に向けての最終調整を行った。終盤にはアタックシミュレーションを行い、1分19秒752のチームベストタイムをマーク。15番手でセッション終了を迎えた。

午後に入ってもなお、気温、路面温度が上昇。午後2時33分からのノックアウト予選Q1は、気温15度、路面温度33度の中でのタイムアタックとなった。Q1を担当したのは高星選手。午前のセッションで得たデータ、そしてこれまで蓄積してきたものを活用してライバルよりも早めのタイミングでアタックスタート。1分19秒547と朝のチームベストタイムを上回る好タイムをマークした。だが、その後、チェッカーを前に続々とタイムアップするライバルが出現。結果、15番手となり、残念ながらQ2進出は果たせなかった。

厳しい今シーズンの船出となったKONDO RACING。走り込むことにより課題がしっかりと見えてきたが、その問題を解決するためにやるべきこともたくさん残されている。着実に進化、進歩を果たすためには時間は必要となるが、根気強くアプローチを続け、挑戦していくのみだ。

<高星明誠選手のコメント>

自分たちがテストの中でやってきたことから進歩していることは確実にあります。その結果、手札はたくさん持てるようになりました。ただそれがまだうまく噛み合っていない状況のように思います。なので、うまくそれをシーズン中、レースをやる中でうまく合わせ込むことができれば絶対にいい結果が出るなという手応えはあります。それをシーズンの早い段階で合わせていけたらと思います。

<佐々木大樹選手のコメント>

朝、クルマのセッティングというか乗りづらい状態ではありましたが、一方で岡山に向けて持ち込んだタイヤも自分たちの狙いどおりになっていて、そういう意味では予選結果は微妙はものに終わったものの、自分たちの置かれた状況としてはしっかり進歩していることを感じました。確かにあの順位ではありますが、ポジティブなことも多かったと思います。シーズンが始まり、他車との差もちゃんと把握することができたので、自分たちがレースをする上でやるべきこともわかりました。引き続き、明確になったことを活かしていきたいです。

<村田エンジニアのコメント>

厳しい結果となりました。朝の公式練習ではタイヤの比較と決勝を想定したロングランをやりました。セッションを通してクルマのバランスを見直すことが必要だとわかったので、予選に向けてその作業に取り掛かりました。さらに、決勝でしっかりと走ることができるタイヤの性能をどう引き上げるかを意識したクルマ作りに取り組みました。Q1では計測3周目にアタックしたのですが、ちょうどウォームアップしている車両がいたようで、引っかかってしまったようですね。決勝に向けてですが、今回は日産勢が総体的に厳しい状況になっているようで、朝の走行から午後の予選でタイムの上がり代も少なかったですね。レースも正直なかなか難しいとは思いますが、今後の戦いに向けて課題も見えてきているし、いい手応えも得られているので、それをどう解消していくかの作業をしっかり続けていきたいと思います。

2021年 SUPER GT第1戦 決勝レポート

■厳しい戦いの中、次なる目標が明確に

4月11日、2021年開幕戦の決勝日を迎えた岡山国際サーキットは、前日以上に温かな天候に恵まれ、文字通り”晴れの国おかやま”の下での戦いを繰り広げることとなった。15番手からスタートを切ったKONDO RACINGは、途中ポジションアップのチャンスを幾度となく掴みつつも、タイトなコースレイアウトに苦しみ、14位でフィニッシュした。

すっきりと青空が広がる中、朝のサーキットでは決勝に向けてピット作業やドライバー交代の練習が粛々と行われた。今シーズンから新たなコンビネーションを組むことになったチームでも同様に入念なシミュレーションを行い、実践に備えることとなった。

なお、午前11時前には、参加チームが一斉にピットロード前に整列。サーキットに訪れたお客様やTVを通して観戦を楽しむファンの皆さんに向けて「ドライバーズアピアランス」が行われ、高星明誠、佐々木大樹両選手も決戦を前に健闘を誓う姿を披露している。

その後、開幕戦ならではのオープニングセレモニーを経て、午後0時15分からスタート進行が始まる。20分間のウォームアップ走行で最終の微調整を加え、ダミーグリッドに着いたNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R。いよいよ午後1時30分、82周に渡る決戦が幕を開けた。

No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rのスタートドライバーを務めたのは、佐々木選手。コース幅が狭く、タイトなコーナーが特徴の岡山は位置取りが難しく、ポジションアップが極めて難しいコースでもある。そんな中、まずは前方車両を追随する形で周回を重ねていたが、7周目のヘアピンでGT300車両がスピンし、コース上に停車。これを受け、8周目には早くもセーフティカー導入となった。この間にGT500、GT300クラスがメインストレート上で整列され、13周目からレースが再開。佐々木選手も気を新たに、前車との差を削っていった。

30周を過ぎると、ルーティンのピットワークに取り掛かるチームが出始める。KONDO RACINGでも当初の戦略としてピットインを想定していたのだが、そんな中、33周目の1コーナーでGT300車両がスピンして停止。再び34周目からセーフティカーがコースインした。一方、このセーフティカー導入を前に、大半のチームが続々とピットイン。逆にNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rはステイアウトを選択して周回を重ねる決断を下し、セーフティカーラン解除後の44周終わりでピットインしたが、結果的にはこの作戦が作用せず、チームに追い風を吹かせることはできなかった。

後半のスティントを担当した高星選手。すでにライバルたちとの差も大きく広がり、ポジション争いをする状況とはならず。厳しいひとり旅での走行となったが、その様子を見守ったチームスタッフは、シーズンを戦うにあたり、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが早急に必要とするものは何なのかをより明確に掴み取る絶好の機会になったと信じたい。

岡山ではタフな戦いの中で14位フィニッシュとなったKONDO RACING。第2戦富士大会は、2年ぶりとなる500kmレースでの一戦。粘り強く戦いに挑み、好成績獲得につなげたいところだ。

<高星明誠選手のコメント>

確かに今回のレースでは、ルーティンのピットインと重なるようなタイミングでのセーフティカー導入だったのですが、それ以前にチームとしてはレースペースがあまり良くなかったし、まずはその部分を改善することが大事だと思います。ピットインのタイミングをうまくコントロールできなかったのは、やはりレースでの速さが足りず、後ろのポジションにいたことで、即座にピットインするという選択ができなかったです。ただ今回はロングランのバランスという点では改善されたし、予選日よりも決勝でいい走りができました。うまくアジャストできたと思います。

<佐々木大樹選手のコメント>

トップのクルマに比べるとどうしてもスピードは足りませんでしたが、後続車両同士ではスピードも変わらず、付いていくことはできていました。予選でのタイム差を考えると、そういう意味では決勝はポジティブに受け止めることができました。ただ、岡山というコース特性上、抜けないので…。追い上げることやピット作業時間、アウトラップで抜くことを意識していましたが、その中で(2回目の)セーフティカーが導入されてしまい、ピットインのタイミングを外すことになりました。この時点で正直勝負権はなくなりましたが、ふたりがしっかりと走ることで、タイヤの状況を見ることもできたのでそういう点では良かったと思います。

<村田エンジニアのコメント>

当初、ピットインはレースの半分より少し手前くらいを予定していました。その予定が、タイミング悪くセーフティカー導入と重なってしまい…。岡山はピットが狭くて混雑するのを避けられないので、そのあたりでチームとしてピットインするタイミングを逃してしまったというのが結論ですね。また、今回はスタートが後方だったこともあり、どうしても他とは異なるアプローチでポジションアップを狙う必要もあったので、結果としてステイアウトを選択したということです。それがうまく作用しなかったのは残念です。このレースでデータを収集し、ヨコハマタイヤの特性を把握するという収穫のもと、次の富士への準備を進めていきたいです。